ブレイン・ベースド・コーチング News Letter 2022 July 29
こんにちは、コーチの綿引です。
リーダーシップについてサイエンスを交えたメールマガジンをお届けします。

信頼感とウィンドサーフィン

信頼とは、サーフボードに乗る感覚に似ている。

乗らないと乗れない。
足でボードに乗らないと、波には乗れない。

信頼感というのはそういうモノだと思う。

「相手を信頼しよう」「信頼して任せよう」といくら頭で想っても、相手への「信頼感」は自分の中に生まれない。

信頼とは結果である。

ごく当たり前に聞こえるが、関わった結果として出てくる産物が信頼感である。



「これやれるべき」 vs. 「次の一歩」

リーダーにとって、部下の育成はいつも頭を悩ませているテーマです。

どうしてここまでできないんだろう?
自分は、こうやってきたのに、、、

イライラは募るばかりですが、その原因は、自分の推測にある場合が多いです。

相手に対して思っている「これはやれるべきだろう」の「やれる」は、誰にとっての成長ステップでしょうか?

リーダー自身の前提と、成長ステップの捉え方について考えます。

本の紹介
『My Own Words』(英語のみ)

久しぶりに、伝記を読みました。

2020年に亡くなった、米国の最高裁判所の2人目の女性判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグ氏についての本です。

男女平等の権利のために法律の不平等と戦った彼女の半生。この本に出てくる、最初の裁判が1970年とのこと。
たったの50年前だと思うと、女性の職業制限などが法律上から無くなったのは、つい最近なのですね。

この本のもう一つの魅力は、彼女がオペラと法律について語ったり、最高裁の判事達が裁判所のビジターと同じメニューの昼食を食べていることなどの日常を語っている点です。彼女がどのような景色を見ていたのか、息づかいも伝わってくる本でした。


編集後記

「考えること」は、「話すこと」だなあと、最近感じました。

ロジカルに分析したり、根拠を組み立てたりする場合の思考。
そのような思考を、平面でポストイットを動かすようなものだとすると。

もう一つの、自分と内省する思考は、腐葉土を掘っていくような。
葉っぱや木の皮をめくって、一枚レイヤーを掘り下げるような作業に似ています。

たまに土がカチコチに固まって、部屋いっぱい、身動きが取れなくなってる時もあります。

その時も、話すことで、手を動かし、足を動かし、土を耕し、通る回路が増えていきます。

そうすると、土が腐葉土のようにふかふかになって、深くほっていけます。


Photo by jcob nasyr on Unsplash


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