乗らないと、分からない

信頼とは、サーフボードに乗る感覚に似ている。

乗らないと乗れない。

足でボードに乗らないと、波には乗れない。

信頼感というのはそういうモノだと思う。

「相手を信頼しよう」「信頼して任せよう」といくら頭で想っても、相手への「信頼感」は自分の中に生まれない。

そこで生まれるのは、ねばならない、という気持ちばかりである。

自分が相手を信頼するということ

コーチングで取り扱う「信頼感」は、相手からどう信頼されるかよりも、

自分が相手を「信頼」する側を焦点とする。

リーダー達がコーチングセッションを通して行動変容していくのを見ていると、

部下に対する信頼は、新しい関わりを実践していく中で、リーダーの中に自然発生する場合がほとんどである。

信頼とは結果である

こう書いてみると、ごく当たり前に聞こえるが、関わった結果として出てくる産物が信頼感である。

信頼は、信頼醸成を目的にしたり、狙って何かを自分に課すタスクがあるわけでもない。

では、信頼がプロセスの結果だとしたら、スタート地点はどこだろうか。

眺めるから、関わるへ

脳のプロセスの90%は、自動運転だと言われている。

部下のパフォーマンスを見ながら、修正指示を出すのは、丘からいくつものウィンドサーフィンを眺めているのに似ている。

リーダー

あ〜、●●さん、返信ないけど、どうしちゃったんだろう

●●さん、プロジェクトのこの進め方について、自分で考えずに答えを聞きにきちゃったな

スタート地点は、ビジョンとボード

スタート地点は、リーダーが部下の「見たい行動」を描くこと。

部下がやっていない事に注目する事から、見たい行動を思い描くこと事にスイッチする。

そうすると、自動運転が停止し、自分の意識を関わりに向けることが出来る。

そして、部下に、ボードに乗ってもらう。

リーダーは、それを後ろで見ている。

どこまで乗れるか、バランスがとれるか、持ちこたえられるか。

それとも、想像をはるかに超えて、スイスイ波に乗るか。

部下が1人で進むのを手放して見れる時、それは部下を信頼した瞬間である。

参考:

Photo by Joseph Greve on Unsplash
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Photo by Brett Jordan on Unsplash
Photo by Michael oyesile on Unsplash
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