27     NEWS LETTER   2025/03/24

ニュースレター

  

こんにちは。EC担当の竹内です。

桜の便りがちらほらと届く季節になりました。

3月もあっという間に過ぎようとしていますが

新年度に向けて新しいことを始めるにはピッタリの季節ですね。

前回は

浄土宗特有の百万遍数珠について

ご紹介しました。


こちらからご覧いただけます。

前回の内容
  

Vol.27 「数珠の種類」


~ 共につなぐ。百万遍数珠の使い方 ~


今週は百万遍(ひゃくまんべん)数珠の使い方についてご紹介していきます。

大きいもので全長数十メートルにもなる数珠を、

いつ、どのようにして扱うのでしょうか。見ていきましょう!

まずは使い方について見ていきます。


1人で7日または10日間ひたすら念仏を誦(とな)える修行もありますが、

全長数メートルになる数珠を一人で持つことは困難なので、

10人またはそれ以上で、合計100万回の念仏を誦える方が一般的です。


複数人で行う場合、広げた数珠の周りに人が座ります。

念仏を1回誦えると親玉(房付きの玉)を一つ隣へ回していきます。

これが百万遍数珠の繰り方です。


仮に10人で行うとすると、

1回の念仏で10回(10人分)誦えたということになります。

この要領で、10人 × 10万回 = 100万回となり、

100万回の念仏を誦えたのと同じとされます。


人数が増えれば増えるほど回数は少なくなるということです。


↑ こんな雰囲気です ↑

続いて百万遍念仏はどこで行われているのか見ていきましょう!


京都市左京区百万遍にある知恩寺で行われるのが最も有名です。

(地名にもなってしまほどなんですね!)


それ以外でも、愛知県設楽町の清崎毘沙門堂や、

神奈川県山北町の能安寺などでもが行われています。



実は百万遍念仏は修行だけではなく、伝統行事にも使用されています。


京都をはじめとする近畿地方では「地蔵盆」という、

お地蔵様を供養し地域の安全や子どもの健やかな成長を祈る行事があります。

その中のメインイベントで「百万遍念仏」が行われます。


僧侶の読経に合わせて、子供たちが数珠を繰ります。


子供が行う行事なので、実際に百万回数えることはないです。


以前にもお話させていただきましたが、

法然上人は『必ずしも数を要とするにはあらず、つねに念仏せんがためなり』

と仰っています。

数に拘らず「念仏を誦えようとする心」が大切なのかもしれませんね!

  

今回はここまでです。

次回は


~ 宗派ごとに選ぶ!本式数珠の持ち方 浄土真宗編 ~


こちらについて、乞うご期待ください!


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発行元
株式会社土屋念珠店

EC担当 竹内竜之祐