まずは使い方について見ていきます。
1人で7日または10日間ひたすら念仏を誦(とな)える修行もありますが、
全長数メートルになる数珠を一人で持つことは困難なので、
10人またはそれ以上で、合計100万回の念仏を誦える方が一般的です。
複数人で行う場合、広げた数珠の周りに人が座ります。
念仏を1回誦えると親玉(房付きの玉)を一つ隣へ回していきます。
これが百万遍数珠の繰り方です。
仮に10人で行うとすると、
1回の念仏で10回(10人分)誦えたということになります。
この要領で、10人 × 10万回 = 100万回となり、
100万回の念仏を誦えたのと同じとされます。
人数が増えれば増えるほど回数は少なくなるということです。