15     NEWS LETTER   2024/12/09

ニュースレター

  

こんにちは。EC担当の竹内です。

12月も半ばを迎え、本格的な冬が到来しました。

寒さも一段と厳しくなってきましたが、

体調にはくれぐれもお気をつけください。

前回は

片手数珠の玉数の種類について

ご紹介しました。

いくつか経典をご紹介しましたが、

大まかに9種類あるという歴史が

ありましたね。

こちらからご覧いただけます。

前回の内容
  

Vol.15「数珠の種類」


~ 玉数に込められた意味について ~


今週は片手数珠の玉数の意味についてご紹介します。


現代の片手数珠は伝統を尊重しつつも個々の生活習慣や用途に応じて

様々な形やサイズで作られています。

持ち運びやすさやデザインを優先し玉数を重視しなくなってきていますが、

現代にも伝わる略式数珠の歴史も非常に奥深いです。


では玉数にはどんな意味があるのでしょうか。

まずは108玉を二分した54玉です。半連、半繰りとも呼んだりします。

この54という数字は、

十信(じっしん)、十住(じゅうじゅう)、十行(じゅうぎょう)

十廻向(じゅうえこう)四善根(しぜんごん)、十地(じゅうち)

これらの数字を足した「五十四」位で、

菩薩修行の階位を表していると言われています。

(詳しくは長くなるのでまたの機会に。)


この54玉の意味と似たようなところで42玉があります。

この42という数字は、

54玉と同様の考え方で菩薩修行の階位を表しています。

少し異なり、

十住、十行、十廻向、十地、等覚(とうかく)、妙覚(みょうかく)

の四十二位となります。

(こちらも長くなるのでまたの機会に。)


次に108玉から三分した36玉です。

この36という数字は

前世、現世、来世にあるとされている36の煩悩「一世三十六煩悩」

打ち消すものとして伝わった数字と言われています。


そして108玉から四分した27玉です。

こちらは四半連とも呼ばれます。

成実宗『成実論』にて修行の段階を27に分別して

煩悩から脱するというところからきているとされています。


最後に108玉から六分した18玉です。

『阿弥陀の十八願』(阿弥陀如来が立てた四十八の願の中の

18番目「念仏する人たちを必ず救済する」という最も大事な願い)

を意味すると言われています。


※これらの意味については諸説あります。

  

今回はここまでです。

このように玉数の意味を紐解いていくと

「数珠」「念珠」という言葉がより理解しやすくなるような気がしますね。


次回は


~ 片手数珠の魅力とその小噺について ~


こちらについて、乞うご期待ください!


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発行元
株式会社土屋念珠店

EC担当 竹内竜之祐