70     NEWS LETTER   2026/05/04

ニュースレター

こんにちは。EC担当の竹内です。

爽やかな初夏の風が吹き抜ける季節となりました。

暦の上では間もなく立夏、木々の葉は日増しにその青さを濃くし、

生命の力強さを感じさせてくれます。

前回は

榧について取り上げました。


こちらからご覧いただけます。


前回の内容

Vol.70 「数珠の種類」


~ 邪気を払い、忍耐を授ける。梅の魅力~


今週は、日本人にとって最も親しみ深い花の一つであり、

古来より尊ばれてきた銘木 「梅(うめ)」 をご紹介いたします。

厳しい寒さの中でどの花よりも早く咲くことから

「百花の魁(さきがけ)」とも呼ばれる梅。

その実は食用として、木材は工芸品として、

私たちの生活に深く根付いています。


では、数珠としての魅力を見ていきましょう。

① 特徴

非常に成長が遅いため、その分、材質は緻密で硬く、

非常に粘り強いのが特徴です。

木肌はきめ細やかで、使い込むほどに深みのある飴色や茶褐色へと変化し、

独特の艶(つや)が生まれます。

また、梅の木特有の赤みを帯びた色合いは、

温かみとともに高貴な印象を与えてくれます。

観賞用の花としての華やかさとは裏腹に、

木材としてはどっしりとした重量感があり、

手にした時にしっくりと馴染む「育てる楽しみ」を味わえる素材です。

② 仏教的観点・数珠としての意味

雪が残る厳しい寒さの中でどの花よりも早く開花することから、「忍耐」や

「生命力」、そして「清廉潔白」の象徴として古来より尊ばれてきました。

仏教においても、厳しい修行の末に悟りを開く尊い姿を、

冬を越えて清らかな花を咲かせる梅の性質に重ね合わせることがございます。

こうした背景から、梅の数珠は「困難に打ち勝つ強さを持ちたいとき」や

「新たな一歩を踏み出す勇気がほしいとき」、

そして「清らかな心で仏様に向き合いたいとき」

などにふさわしい素材とされています。

また、古くから「梅は邪気を払う」という伝承もあり、

日々の平穏を願うお守りとしても、功徳を持つ素材として親しまれています。

最後に梅にまつわるちょっとした豆知識。


天神様(菅原道真公)との深い縁

梅といえば、学問の神様として知られる菅原道真公が愛した木。

道真公が太宰府へ左遷される際、

庭の梅が主を慕って一夜にして飛んできたという「飛梅伝説」は有名です。

このことから、合格祈願や学業成就の願いを込めて

梅の数珠を持たれる方も多くいらっしゃいます。


実は「薬木」としての歴史が長い

現在でこそ花を愛でるのが主流ですが、

古来は観賞用よりも「薬用」としての価値が主でした。

解毒や解熱の効能があるとされ、梅の木を持つこと自体が

「無病息災」を願う呪術的な意味を持っていた時代もあります。

今回はここまでです。

次回は


~清浄なる輝きを纏う。水晶の魅力 ~


こちらについて、乞うご期待ください!


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発行元
株式会社土屋念珠店

EC担当 竹内竜之祐