59     NEWS LETTER   2025/12/15

ニュースレター

こんにちは。EC担当の竹内です。

12月に入り、京都もぐっと冷え込む日が続いていますね。

年末に向けて何かと気ぜわしい日々をお過ごしのことと思います。

体調を崩されないよう、どうぞご自愛くださいませ。

前回は

鉄刀木について取り上げました。


こちらからご覧いただけます。

前回の内容

Vol.59 「数珠の種類」


深まる黒が息づく素材。シャム柿の魅力


今週は、独特の縞模様が個性的なシャム柿について取り上げていきます。

日本の銘木「黒柿」にも似たその美しさは、深みと温かさをもたらします。

まずはその特徴からご紹介いたします。

① 特徴

シャム柿はカキノキ科の樹木ですが、一般的に食する柿とは種が異なります。

個性的で美しい「黒柿」に似た木目(杢)を持つことが最大の魅力です。

象牙色に近い明るい地色に、墨汁を流したような濃い灰色や

黒色の複雑な模様が不規則に入り混じります。

この模様は「縞杢(しまもく)」や「ムラ杢」と呼ばれ、

一つとして同じものがない、唯一無二の表情を生み出します。

また緻密で堅い材質を持ちながら、加工すると滑らかな手触りになり、

使用を重ねるごとに色が深まる「経年変化」を楽しめることも、

数珠の素材として人気の理由です。

タイ(シャム)など東南アジア原産であることと、

その木目が日本の珍重される銘木「黒柿」に似ていることから、

この名が付けられたと言われています。


② 仏教的観点・数珠としての意味

天然木の数珠は、自然の恵みから生まれたものとして、

持つ人の心を落ち着かせ、自然との調和や安らぎをもたらすとされています。

特にシャム柿の持つ複雑で一つとして同じものがない縞模様は、

「個性の尊重」、すなわち自分自身の持つ独特な縁や、

かけがえのない人生を慈しむという教えに通じます。

独特の黒い模様には魔除けや厄除けの力が宿ると信じられてきました。

邪気を払い、持つ人を守る力があると考えられています。

最後にシャム柿にまつわるちょっとした豆知識。


模様の入り方で、呼び名が変わる!?

シャム柿の中でも、

白っぽい地色に細かく黒い線が入ったものは「天目(てんもく)」、

黒い模様がはっきりとした濃淡で入っているものは「本真(ほんしん)」

といったように、木目の入り方でさらに細かく分けられることがあります。


数珠の素材としては比較的「新しい」存在

白檀や黒檀、香木といった伝統的な素材に対して、

シャム柿が日本で数珠材として本格的に流通するようになったのは、

比較的近年のことです。
伝統的な数珠の技法と、新時代の銘木との出会いによって生まれた素材で、

古来の知恵と現代の視点、その両方を併せ持つ「未来の銘木」として、

その価値をさらに高めているとか。

今回はここまでです。

次回は


~ 香りの王様。白檀の魅力 ~


こちらについて、乞うご期待ください!


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発行元
株式会社土屋念珠店

EC担当 竹内竜之祐