① 特徴
きめ細やかで美しい「黄金色の木肌」と、
そこから漂う「上品な芳香」にあります。非常に成長が遅く、
数珠珠として使えるほどの大樹になるには数百年という歳月を要します。
適度な弾力がありつつも、極めて緻密で腐食に強いのが特徴です。
また、榧に含まれる天然の精油成分により、年月を重ねるほどに光沢が増し、
深い飴色へと美しく熟成していく様子は、
まさに「一生もの」と呼ぶにふさわしい風格を湛えています。
② 仏教的観点・数珠としての意味
古来より「万病を除く霊木」として尊ばれ、
寺院の仏像彫刻や重要な法具の素材として選ばれてきました。
その実は食用や薬用としても重宝され、人々の健康を守ってきた歴史から、
仏教的にも「慈悲」や「延寿」を象徴する木とされています。
また、榧の爽やかな香りは、精神を落ち着かせ、
邪気を払う浄化の力があると信じられています。
そのため数珠としては、日々の喧騒の中で心を静かに保ちたいときや、
健康で穏やかな長寿を願うとき、
あるいは大切な決断を前に直感力を研ぎ澄ませたい方に選ばれる素材です。