69     NEWS LETTER   2026/04/27

ニュースレター

こんにちは。EC担当の竹内です。

陽光がまぶしく感じられ、木々の若葉が青々と輝く季節となりました。

爽やかな風に誘われて、どこか遠くへ出かけたくなるような

清々しい初夏の陽気が続いております。

前回は

欅(けやき)について

取り上げました。


こちらからご覧いただけます。

前回の内容

Vol.69 「数珠の種類」


~ 千年の時を駆ける、黄金の霊木。榧(かや)の魅力 ~


今週お届けするのは、

囲碁や将棋の世界で「最高峰」と仰がれる、稀少な霊木「榧(かや)」です。


では、その詳細を見ていきましょう!

① 特徴

きめ細やかで美しい「黄金色の木肌」と、

そこから漂う「上品な芳香」にあります。非常に成長が遅く、

数珠珠として使えるほどの大樹になるには数百年という歳月を要します。

適度な弾力がありつつも、極めて緻密で腐食に強いのが特徴です。

また、榧に含まれる天然の精油成分により、年月を重ねるほどに光沢が増し、

深い飴色へと美しく熟成していく様子は、

まさに「一生もの」と呼ぶにふさわしい風格を湛えています。

② 仏教的観点・数珠としての意味

古来より「万病を除く霊木」として尊ばれ、

寺院の仏像彫刻や重要な法具の素材として選ばれてきました。

その実は食用や薬用としても重宝され、人々の健康を守ってきた歴史から、

仏教的にも「慈悲」や「延寿」を象徴する木とされています。

また、榧の爽やかな香りは、精神を落ち着かせ、

邪気を払う浄化の力があると信じられています。

そのため数珠としては、日々の喧騒の中で心を静かに保ちたいときや、

健康で穏やかな長寿を願うとき、

あるいは大切な決断を前に直感力を研ぎ澄ませたい方に選ばれる素材です。

最後に榧にまつわるちょっとした豆知識。


「榧(かや)」と「萱(かや)」、実は別物?

よく「茅(萱)葺き屋根」と同じ字と思われがちですが、

数珠に使われるのは木偏を指す「榧」です。

草冠の「萱」はススキなどの草を指しますが、

木偏の「榧」は数百年かけて大樹となる非常に密度の高い「木」を指します。

屋根をふく柔らかな草とは対照的に、

碁盤や仏像に使われるほどの強靭な生命力を持っているのが、

数珠の素材としての榧です。


虫も寄せ付けない「清浄な木」

榧の木には、特有の精油成分がたっぷりと含まれています。

この成分は、木自体を腐食から守るだけでなく、

強力な防虫・抗菌作用を持っています。

古来より仏像の素材に選ばれてきたのは、長い年月を経ても虫に食われず、

清らかな姿を保ち続けることができる

「不変の生命力」が宿っているからだと言われています。

今回はここまでです。

次回は


~ 邪気を払い、忍耐を授ける。梅の魅力 ~


こちらについて、乞うご期待ください!


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発行元
株式会社土屋念珠店

EC担当 竹内竜之祐