65     NEWS LETTER   2026/03/30

ニュースレター

こんにちは。EC担当の竹内です。

いよいよ3月も締めくくり、明日からは新年度が始まりますね。

日ごとに暖かさを増し、ようやく春本番の気配を感じる季節となりましたね。

前回は

一位(アララギ)について

取り上げました。


こちらからご覧いただけます。

前回の内容

Vol.65 「数珠の種類」


~ 災いを除け、長寿を願う。桑(くわ)の魅力 ~


今週は、古くから日本人の暮らしと信仰に深く根ざしてきた銘木、「桑(くわ)」をご紹介いたします。

古来より「お蚕さん」を育てる木として大切にされてきただけでなく、その木材は黄金色の美しい光沢を放ち、最高級の工芸品素材としても重宝されてきました。

では、その詳細を見ていきましょう!

① 特徴

桑は、日本各地に自生する落葉広葉樹です。

最大の特徴は、使い込むほどに深まる「黄金色の光沢」にあります。削りたては明るい黄色をしていますが、年月を経て空気に触れ、使い込むことで、重厚感のある深い飴色へと劇的な変化を遂げます。この気品ある輝きは、古くから茶道具や江戸指物、将棋の駒などの高級材として、多くの文化人に愛されてきました。

また、木目が非常に美しく、緻密で硬質な質感は、手に持った際にしっとりとした重みと温かさを感じさせてくれます。長く愛用することで、唯一無二の「風格」が備わっていく素材です。

② 仏教的観点・数珠としての意味

桑は古来より「霊力が宿る木」とされ、特に「除災」や「延命」の象徴として尊ばれてきました。日本では、雷や災難を避けるためのおまじないとして「くわばら、くわばら」と唱える言葉がありますが、これも桑の木には不思議な力が宿り、災いを退けるという信仰に由来すると言われています。

また、漢方ではその実や葉、根に至るまでが重宝されることから、健康を祈念する「不老長寿」の守りとしての意味合いも強く持っています。そのため数珠としては、日々の厄除けとして身につけたいときや、健康への願いを込めたいとき、あるいは落ち着いた黄金色の輝きに心を鎮めたい方にふさわしい、慈しみ深い一連となります。

最後に緑檀にまつわるちょっとした豆知識。


「くわばら」の語源は桑の木!?

雷が落ちないようにと唱える「くわばら」という言葉。一説には、雷神が桑の木を嫌ったという伝説や、桑の林には雷が落ちないという言い伝えから、災いを除ける呪文として広まったと言われています。まさに最強の魔除けの木ですね。


養蚕を支えた「天の木」

桑は絹を産むお蚕さんの唯一の糧です。絹を「天からの贈り物」と呼ぶように、それを支える桑もまた「天の恵み」とされ、神仏への献上品や神聖な儀式に用いられることもありました。

今回はここまでです。

次回は


~奇跡の天然色。パープルハートの魅力 ~


こちらについて、乞うご期待ください!


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発行元
株式会社土屋念珠店

EC担当 竹内竜之祐