まずは形の特徴を見ていきましょう。
使用している玉は
主玉108、親玉2、天玉4、浄名1、弟子玉20、露玉4
の合計139の玉から構成されています。
親玉(母珠)から7顆目、21顆目のところに四天玉がありますが、
真言・陀羅尼を七遍、二十一遍、五十四遍、百八遍を唱えるという
真言宗の修行法に基づいてできたものと言われています。
房は両側についており、菊房が基本の形となります。
(※例外も存在します)
また「振分」の由来でもご紹介しましたが、
左右に振り分けられた親玉や房は「表」と「裏」と呼ばれているのですが、
どのように見分けているのでしょうか。
一見しただけだと同じように見える左右の房ですが、
いくつかの異なるポイントがあります。
1.浄名と言われる玉が付いている→「表」
2.親玉と弟子玉の間にある軸の結び方
四ツ目結び →「表」
男結び(いぼ結び)→「裏」
3.親玉と房の結合部に結び目がある→「裏」
4.四天玉が近くに配置してある→「表」
(例外もございます。)
以上の違いがございます。
二重にして展示されたり、箱に入れたりすることが多いかと思います。
その際に「表」を上にする方が良いのでご注意を!