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中途採用をいかすためのチームでできる"自動運転・再設定"

自動運転が脳は大好き

脳が自動運転を好むということを皆さんご存じでしょうか?

「こうなったら、こう」と、脳の回路に組み込まれたら、
「こうなったら」が目の前に現れたら、何も考えずに「こう」します。

これは、新しいことを考えたり・考え出すのは、たくさんのエネルギーが必要なためです。

知っている(と思われる)ことは、さっさと自動運転にまわし、効率よくエネルギーを使います。

中途採用の困りごと

中途採用者として6回も転職しているので、入ったはよいが組織のやり方に困ったり、慣れるまで時間がかかったりした経験があります。

また、コンサルタントとして今の仕事で、リーダーの方が、部下の中途採用の方をどう活かしたら良いか、悩んでいるケースも多く聞きます。

双方、困っていて、悩んでいます。

それぞれの自動運転の回路が違う

組織にない経験や能力を補充するために、新たな力として採用した中途社員。

なぜ、空いている穴をふさぐようにぴったりしないのでしょうか。

それは、ぞれぞれの「自動運転」の回路が、受け入れる側と、入ってきた側とで違うからです。

提案活動はこう、キャンペーン評価はこう

「こうなったら、こう」がそれぞれ違うとどうなるか?

組織側:会社のやり方を分かっていないなあ
中途採用者側:なんでこんなやり方するんだろう

いままで当たり前だと思ってきた事と異なるやり方を見ると、人は驚き、脅威を感じます。

相手の立場はお互いに見えないので、双方に不満が残り、信頼関係まで妨げてしまいます。

朗報です!!新しい回路をそこから作れます

提案活動や、キャンペーン評価のやり方に、絶対的な一つだけの正解があるわけではありません。

どちらのやり方がより効果的・効率的かを分析して、どちらかに寄せても、どちらかが「自動運転」ではないやり方を強いられるので、無理が生じます。

そのため、双方の考え方(見え方)を共有し、そこから「わたしたち(チーム+中途採用社員)」、プラスワンされたチームの当たり前、「自動運転」を作ることをオススメします。

1人入っただけでも、新しいチーム

脳は、一度作られた回路は壊せませんが、新しい回路は簡単に作れる性質があります。

中途採用社員が新しく加わったチームは、
これからの「こうなったら、こう」を一緒に作ることで、
全員が等しくいままでのやり方を過去に置き、
全員が等しく参加して作った「こうなったら、こう」の当事者になれます。

中途採用社員も、前の会社に戻りたいわけではありませんので、入った組織で「自動運転」を再設定することでフレッシュなスタートを切れます。

リーダーにお勧め、中途採用社員が着任したらやれる"自動運転"ワーク

  1. リーダーがチームの重要な業務をリストアップ

  2. 中途採用社員が入社して少したったらチーム全員で、それぞれが等しく発言できるプチワークショップを開催

  3. 重要な業務について、それぞれが思っていることをアウトプット

    1. 「素晴らしい提案活動ってどんな活動か?」(desire)

    2. 「自分がそれがピカイチだと思う理由は?」(reason)

    3. 「自分が重要だと思う点はこの活動のどこか?」(importance)

    4. 「現在の私たちにあったら良い点や考え・活動は何か?」(plus one)

  4. 今期達成したい目標やゴールについてリーダーが説明

  5. その目標を達成するためにどんな提案活動をこれからやっていったら良いとあなたは思うか? (our desired process)

  6. チームやリーダーからあったら良いサポートは何か?(team support)

正味3時間強で、6人程度のチームなら実施可能です。

このワークを実施することで、目に見えない不協和音を防ぎ、中途採用社員の知見も引き出し、チームが新しいメンバーとの関係性も作れます。

参考文献:
Quite Leadership, David Rock
『最高の脳で働く方法』、デイビッド・ロック



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